こんにちは。
八月が過ぎ、夏が終わりますね。
今年の夏は南海トラフ地震の臨時情報が発表されたり、大型台風の列島縦断があったりなど、気をもまれた方も多かったのではないでしょうか。
異常気象や温暖化が叫ばれて久しいですが、今年の夏ほどその深刻さを肌で感じることはありませんでした。
連日の猛暑で各地の野菜の収穫量も大幅に減少したということで、これからは夏の「過ごし方」「遊び方」に加えて、「旬の食べ物」なども徐々に変わっていくのかもしれないですね。
さて。
こちらのブログではきちんと書いていませんでしたが、僕が京都に移住をして、早いもので一年が経ちました。
なかなか忙しく、せっかく京都に住んでいながら地元を味わえていなかったので、今年は積極的に外に出て「京都を体験する」ことを目標にがんばっています。
大阪に住んでいる頃から京都は好きでよく鞍馬山へは足繁く通ったものですが、大勢の旅行客が訪れる、いわゆる観光名所のようなものは、意外と未開拓な場所が多くありました。
先日に清水寺や、鴨川の川床など、これぞ京都!みたいな王道を体験したところでして、この夏に足を伸ばすなら市街地のお寺巡りではなく、何か新しいものに触れたいなぁと考えていました。
色々思案した結果、、、
やっぱ夏は海っしょ。ということで。
海の京都に行ってきました。
京都北部の日本海に面した地域のことは、もう一つの京都、「海の京都」と呼ばれ、官民一体となって昨今どんどん盛り上がりを見せています。
日本三景の一つ、天橋立(あまのはしだて)もこのエリアの宮津市に位置しています。
周辺は一大観光地になっていて、家族づれでも一日中遊べちゃう。
ビューランドの山頂は小さな遊園地になっていて、展望台からは天橋立を一望することができます。
全然知らなかったのですが、天橋立自体も自由に立ち入ることができて、休憩スポットや海水浴場など、公園としても非常にレベルが高かったです。
ええやん。
お宿は宮津市内にある、創業300年の旅館。
多くの文人に愛されてきたということで、実に執筆が捗りそうなお部屋でした。
翌日は舞鶴市へ。
今回の旅の目的地、引揚記念館(ひきあげきねんかん)に行ってきました。
収蔵資料がユネスコ世界記憶遺産にも登録されており、72年に二葉百合子さんがカバーした「岸壁の母」の地としてご存知の方もいらっしゃるかと思います。
第二次世界大戦終結時、海外に残された日本人は600万人以上と言われ、終戦後にありとあらゆる地域から祖国へ帰還させることを「引き揚げ」と呼びました。
舞鶴は政府が指定した引揚港として、十年以上に渡って主にソ連や中国からの引揚者およそ66万人を受け入れたそうです。
戦後もソ連で強制労働を課せられていた日本兵の壮絶な体験や、引揚者が祖国に帰り様々なドラマが始まった舞台の歴史を語り継ぐべく、この地に記念館が建てられています。
特に家族や恩師に宛てた直筆の手紙など、当時を生きた方々の愛や生命の記録は、涙なしでは見られない、本当にパワーのある展示でした。
来年日本は終戦80年を迎えますが、今の僕たちが彼らに恥じない生き方ができているかどうかを、改めて考えさせられました。
そもそも日本はどうして戦争をしなければならなくなったか。
「戦争はダメ」で議論を終わらせず、
今後日本が同じ状況に陥った時に別の選択ができるように、
自分が提案できる選択肢や解決策を一つずつ実現していきたいと思いました。
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