こんにちは。
梅雨が明け、夏休みも始まり、夏本番ですね。
毎日暑いですがいかがお過ごしでしょうか。
明後日の27日(水)に、EP「Remake」が公開となります。
タイトルの通り、自分の過去の楽曲を歌詞、アレンジ、レコーディングを含めてすべて作り直した作品です。
夏に新しい曲を発表するつもりで写真も撮っていたのですが、今までやったことのないことをやってみようと思い、途中でこの企画に切り換えました。
どうせリメイクするなら、未発表曲の方がリスナーの皆さんにも新鮮な気持ちで楽しんでもらえるんじゃないかと思って、色んな候補の中から最終的にこの3曲に。
How Silly、Radio、Classroom、いずれも2013〜2014年に書いたもので、様々な理由でお蔵入りになっていた楽曲たちです。
リメイクを通して、昔の自分を今の自分に書き換えていく、という作業を象徴的に体験した気がします。
未熟さや幼さを、少し気恥ずかしい気持ちで見つめつつも、当時の自分が表現したかったことを尊重しながらパズルのピースをはめ込んでいくような感覚で。
製品化していない楽曲はまだまだたくさんあるので、また機を伺いながら過去作品のブラッシュアップも続けていけたらいいなと思った次第です。
今の自分では作らないだろう作風の楽曲たちなので、この機会に皆さんもぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。
以下、各楽曲の歌詞と、セルフライナーノーツ(楽曲解説)を掲載しています。
1. How Silly (2013)
期待して落ち込みたくないから 約束するつもりはない
折角久々に会えたのに スマホ越しの誰かと chat
最近の君の素振りは確かに so strange
でもずっと待ってるんだ there's nothing I can do
どうして I don't know...
※
But don't care what you say
だってそれでも I love you
何で優しくなくて返事も遅いって それでも I need you
ねぇ分かってんだろ全部
だっていつでも I miss you
どうせ今夜もきっと君からのkissで 朝には all over
How silly
表情がコロコロ変わってく わがままも言いたい放題
急に黙り込んで拗ねてるし 甘えたい時にだけ holler
でもそんな君のことを愛せるのは only me
僕にしか見せないその素顔に
どうしても I'll give in...
But don't know what to say
だってそれでも I love you
何で理不尽だって怒れなくたって それでも I need you
ねぇ困ってんだよ全部
だっていつでも I miss you
どうせ今夜もきっと君からのkissで 朝には all over
How silly
周りから誤解されがちな style
本当は誰よりも優しい smile (makes me strong)
どこにいて何しても構わない でも僕だけずっと見ていてほしい
What a stupid man I am...
※ Repeat
僕の楽曲の中でも最もポップなトラックのひとつ。
オリジナルの歌詞に登場する彼女は、暴力をふるい、浮気をし、親がヤ●ザという設定だったのですが、共感ポイントがゼロすぎたので、何もかも変更しました笑。
でも「How silly!」(なんて俺はバカなんだ!)と主人公に言わせないといけないので、キャラクターの再構築がこの楽曲においては最も重要なポイントだったと思います。
「なんでそんな人とつきあってんの?」って始めは思うんだけど、楽曲が進むにつれて主人公がなんで相手を好きなのかが、リスナーに開示されていく流れを意識しました。
元々人間は誰もが不完全な生き物ですから。
欠点と言われるような部分も、愛おしく思ってくれるような人は、どんな人間関係においても大切にしないといけないですね。(エーテルにつづく。。笑)
2. Radio (2014)
ラジオから流れてる いつしかの流行歌(ヒットチューン)
歪んだギターで社会の不条理を憂う
真夜中の部屋に響くそれはまるで
行き場所を失って漂う煙
こんな所でへばってんだ 言いたいことも言えずに
徒労をまた拵えては 同じ道を行ったり来たり
※
誰でもいいから聴かせてほしい 魂の震える音楽(ミュージック)
こんなどうしようもなくて 消えそうな今日に
灯を点すような旋律を
ツイッターに流れてくる 誰かの文章(センテンス)
被害者の皮を着たただの獣
パワーゲーム、マネーゲーム、スポンサー、うんざりさ
ノイズまみれの嘲笑が脳に響く
声を張り上げても かき消せそうもないけど
ずっと前に気づいてんだ 本当の敵は自分ってことに
※ Repeat
次に開くドアが見当たらない ぐるぐる回ってる
でもこの先にはきっと待ってる 僕の次のステージが
※ Repeat
2014年にリリースしたミニアルバム「24/7」の収録候補だった楽曲です。
オリジナル版の課題は歌詞であることはずっと分かっていたのですが、なかなかブラッシュアップする機会がなかったので今回取り組むことにしました。
元々の歌詞が、ちょっと社会批判的なテイストがあって、まぁそのテイストが悪いわけじゃないんだけど、いかんせん幼稚なのでただの悪口ソングになってしまっていたという笑。
誰かのことを責めるんじゃくて、自分自身との葛藤に置き換えた方が、主観的な感情にも矛盾を感じないし、たとえ毒づいたとしてもあまり不快感ないですよね。
「ラジオ」が、「僕の心」の象徴になっています。今はノイズまみれだけど、どうにか前向きに生きていきたいっていう、そういう歌ですね。
3. Classroom (2013)
僕のこの手の平の中に
一体どれほどのもんが 掴めてるんだろうか
あんま考えたくないなぁ
遠回りした帰り道に ゴールネット越しに見た
校庭の向こう側に あの頃の僕がいた
教室から見えてた空は いつもblue
どこまでも未来は続いてたっけ
僕の視線の先にいつもいたあの子
今は君はどんな大人になってるんだろう
ただ時が流れて僕はここにいる
I need somebody, somebody to love now
あの時君に好きだと言えずにいたんだ 意気地なしは今も変わんないなぁ
つまんないこと言ってないで そろそろ帰らなきゃ
明日も朝早いし 仕事も残ってるんだった
目の前に平積みされた ToDoを
また今日も追われるままにこなしていく
もう少し正直になれてたら
今とは違う未来が待っていたのかも
ただ時が流れて僕はここにいる
I need somebody who can lead me somewhere
誰かが僕を見つけてくれるはずなんだ 思ってたより上手くいかないなぁ
何でこんな平行線みたいな
「解」のない問題を解き続けるんだ
ただ時が流れて僕はここにいるけど
今の君は僕を見て何て言うんだろう
すぐに答えが見つからなくたって
I'll love somebody, somebody to love
あの時君に好きだと言えずにいたんだ 意気地なしは変わってないけど
遠くなってく教室とあの頃の僕に手を振ったんだ
大人になっていく中で、「本当に今の自分でいいんだろうか」って思うことってありますよね。
子供のころの自分は前向きで未来に希望を持ってたけど、全然カッコいい大人になれてない今の自分がここにいて、その対比を描けたらいいなと思って書きました。
リメイクにあたって、タイトルは「Homeroom」から「Classroom」に変更しましたが、歌詞は書き換えていません。
この楽曲がお蔵入りしていた理由は一つ。
「歌が難しすぎて歌えない」これだけです。
9年越しに、なんとか歌えました。
でもこれをライブで歌えるようになるには、あと2〜3年かかります。