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Yamaguchi

PART1


長州出身の有名人には、木戸孝允(桂小五郎)や高杉晋作、伊藤博文など枚挙に暇(いとま)がありませんが、その中で今回ピックアップするのは「吉田松陰(しょういん)」です。

現在では学問の神様としても祀られている、吉田松陰。

めちゃくちゃに頭が良い学者であると同時に、松下村塾(しょうかそんじゅく)という小さな私塾で上に挙げた木戸、高杉、伊藤に加え、久坂玄瑞、吉田稔麿、山県有朋など、のちに討幕に向けて活躍した志士や、政治・工業など様々な分野において日本を牽引していく逸材を数多く輩出した、スーパー教師でもあります。

井伊直弼が実施した安政の大獄で、危険分子として処刑されるも、その教え子たちが討幕〜新政府樹立〜日本の近代化へと遺志を受け継ぐ。享年30歳。

本当に学ぶことの楽しさ、面白さ、大切さを誰よりも知っていて、多くの人に慕われたのはきっと人間的にも魅力的だったんだろうなぁと思います。

破天荒で激情家な一面があっても、彼が生涯のモットーとした「至誠」の精神がブレることなく貫かれた一生だったのだと思います。

そしてお次は、去年オープンし、萩で一番人気のスポットとなった「萩・明倫学舎」。

この場所には元々、長州藩の藩校「明倫館」があり、この学校でも松陰先生は教鞭を取っていました。高杉晋作や井上馨も通っていたんだとか。

その後、昭和に入ってから同じ場所に「明倫小学校」が建てられ、この校舎は2014年まで使われていた歴史ある建物。

その建物を現在は、萩の歴史を学べる博物館としてリニューアルしています。

ここが本当に面白かった。

幕末維新〜明治の近代化について学べるほか、明倫小学校として使われていた当時の復元教室や、さらには萩の大地のなりたちなど、バラエティ豊かな展示が特徴です。

受付を済ませてすぐ目に入ったのが、幕末志士おみくじ!

簡単な質問に「はい/いいえ」で答えると、自分に近い長州藩士を教えてくれるというユニークなもの。

僕も早速挑戦。すると、、、結果は「吉田稔麿」!

「...口数少なく静かな性格で、自分の信念、考えを曲げない...」らしい。まぁ大体当たってる。

その他にも幕末/明治の火器類、医学、からくりなどなど面白い展示がいっぱい。

中でもやはり特に今回のテーマだった吉田松陰を扱った、松下村塾コーナーが楽しかったです。

木板を叩くと、音に反応して映像が始まります。松下村塾を模したスクリーンにアニメーションが流れ、松陰先生のご講義を受けることができます(笑)

皆さんも機会があれば是非訪れてみて下さいね!

次回は萩の城下町を散策し、船に乗って四国へ向かいます!どうぞお楽しみに!


 

PART2


旅の3日目、つづきです。

萩の町の見どころは沢山あるのですが、古い町なので移動がやや不便。

そこで今回の旅ではレンタサイクルを利用しました。

町をぐるりと一周でき、狭い道の多い城下町も快適に観光することができます。

萩の城下町は、さながらタイムスリップしたような町並み。

そこには江戸時代の土塀がそのまま残されている堀内鍵曲(ほりうちかいまがり)や、木戸孝允旧宅、そして高杉晋作誕生の地もあります。

高杉晋作は、松下村塾(しょうかそんじゅく)や明倫館で吉田松陰(よしだしょういん)から教えを受け、奇兵隊などを組織し討幕に向けて長州を動かした人物。

城下町の晋作広場には、高杉晋作の立志像があります。


「おもしろき こともなき世を おもしろく」

辞世の句の中でも最も有名なものの一つですが、これは高杉晋作の句。

どんな意味で詠んだのかは本人のみぞ知るところですが、、、

僕は「世の中や他人が自分を喜ばせてくれるのではない。

自分の人生を面白くできるかどうかは自分次第だ。」みたいな意味で解釈していて、好きな句のひとつです。

ちなみに一番好きなのは、吉田松陰の

「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」

(みはたとい・むさしののべにくちぬとも・とどめおかまし・やまとだましい)

はぁ、かっこいいぜ。俺も大和魂に生きるぜ。ってなる

萩からまた高速バスに乗って新山口駅まで戻り、新幹線で徳山に移動し、ローカル線で柳井港に向かいます。

防予フェリーに乗り、海を渡っていざ四国。

フェリー利用者ならお馴染みのカップヌードル自販機。もうこれは乗ったら絶対・必須儀式みたいになってるやつ。

甲板から見る夕焼けがきれいでした。

さぁ、山口から愛媛に入り、三津港から電車で松山へ。

ホテルが松山城の近くだったのですが、ここまで来たら「道後温泉」に行かない手はないでしょう。

文豪・夏目漱石の「坊っちゃん」の舞台でもある松山。

坊っちゃんにちなんだ電車やお土産、観光スポットなどが盛りだくさんでした。

道後温泉駅を降りて賑やかな商店街を抜ければ、本館は目の前!

日本最古の温泉といわれる道後温泉。聖徳太子も訪れたのかぁ、とか思いながら入るとすごい歴史を感じられます。

ロッカーは安定の238。

次週は、いよいよ最後の目的地・高知に向かいます。

坂本龍馬に会いにいくぜよ。

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